演劇

天は二物を与え給う

ストーン夫人のローマの休日
 2009,3,28(日)13:00
 シアター・ドラマシティ(大阪)

 原作:テネシー・ウィリアムズ
 脚本:マーティン・シャーマン
 演出:ロバート・アラン・アッカーマン
 出演:麻実れい 江波杏子 団時朗 今井朋彦 パク・ソヒ
     鈴木信二 中川安奈 浜田学 宮光真理子 岡野真那美 他
 

 世界初演!テネーシー・ウィリアムズ21世紀に甦る!
 テネーシー・ウィリアムズの小説を、
 マーティン・シャーマンが初戯曲化


 空虚な心、孤独な人生、よりどころを失った一人の女優。
 行き着いたのは、イタリア ローマ。
 そこは彼女の心とは対照的に活気溢れ、すべてにどん欲な街。
 肉体の深くに秘められていた熱い情熱を、ローマの太陽が炙り出す。
 男娼に溺れていく女優の性の目覚めと崩壊。
 美しく、哀しく熱い物語。

 麻実れい、江波杏子という美人実力派俳優が共演する魅力にひかれ、芝居の内容も知らずに3ヶ月も前にチケットを予約した。後日、内容を把握して『果たして単純星椋鳥に理解できるのだろうか?』という一抹の不安が(-.-)。。。

 花冷えの中、出かけた車中はマスクをしている人が、たっくさん! 鳥ももちろんマスク組。今年の花粉はいとおほし。
 着いた大阪はやはり敦賀よりも暖かい。でも半袖着るほどでもないと思うよ、というお姐さんとすれ違う。こっちゃ、フリースだよん! 都会に来る度に思うこと・・・み~んな、テンデバラバラのカッコしてるのよね。んで、ヒトのカッコなんて気にしないんだよね。そういうの好きだな。

 シアター・ドラマシティには久しぶりに足を運ぶけど・・・JR大阪駅から近いから楽。もう迷子にならないのよ~ん(o^-^o) ふっふっふっ( ̄▽ ̄) 石の上にも三年よ!ちっとは成長したのよ!

 テネシー・ウィリアムズ原作なので、おおいにびびっていたが・・・鳥にもわかるじゃぁん( ^ω^)という内容だった。
 麻実さんは美しい!後ろ姿も!お背があるからドレスが良く似合う!さっすが、元宝塚トップ! 立ち姿もさることながら、鳥が感動したのは麻実さんのお声。綺麗なの。素敵なの。目を閉じていても、この声の持ち主は美しい方だとわかるのだ! ずるいよねぇ・・・天は二物も三物も与えてる。。。

 江波さんも流石の貫禄と美しさ。。。の中に、やはり気品がある。やっぱし、ずるいよねぇ(-.-) 失礼ながらあの芸歴であの美しさ。。。(我ら一般人とは比べられないけどさ。)

 ステージには左右後ろに足場が組まれ、中央後ろにバルコニーへと続く螺旋階段が設えてあった。ステージの中心にスポットを当て、足場を利用してその周りを影絵のように浮かび上がらせるお洒落な演出は、実に鳥好みだった。(鳥がお洒落だってことではないです。)
 カーテンコールで美しい西洋式のお辞儀をなさった麻実さんは、かっこよかったぁ。舞台俳優になるために生まれてきたに違いない。気品とオーラをまとっていらっしゃった。客席でご覧になっていた演出のロバート・アラン・アッカーマン氏がカーテンコールの最後に紹介され、その場で立ち上がりニコニコして拍手を贈っていらっしゃった。

 久しぶりに堪能させていただきました。花粉症の苦しみもなんのその。。。出かけていって良かった(^^♪ 

| | コメント (0)

出なかった・・・(ノ_-。)

中島みゆき『夜会』 VOL.15 元祖・今晩屋
 2月4日(水)20:00
 シアターBRAVA!

 今年最初の観劇は。。。

 

 み・ゆ・き・さまっっヽ(*≧ε≦*)φ

 

 夜会!

 

 プレリザーブ・・・まさかまさかで当たっちゃったo(*^▽^*)o

 3年前のVOL.14に続いて当るなんて、星椋鳥大観劇感激!

 節分が過ぎると春近し。例年より暖かな気候の中、新快速に乗って大阪へ。暖かいはずなのに、車中がサブイ! でも、震えているのはワタクシだけ? よかったホッ○イロふたつ持ってきて。夏でもカバンの中に偲ばせているホッ○イロ。超冷え症の星椋鳥。
 大阪ではウロウロとしようと思ったが、なんか体調が変で結局例のごとくスタバでお茶。そこでカウンターに突っ伏してしばし寝てしまった。人に酔ったかなぁ。
 シアターBRAVA!には開場調度に並ぶ。中では前回のVOL.14のDVDが流れていた。なつかしいなぁ。。。

 さて、いよいよ開演。ゴーンンンンンン・・・・・  というドラの音で始まった。モチーフは安寿と厨子王?かな? 摩訶不思議なみゆき様の描きだす世界。
 今回は忘れずに双眼鏡を持っていったので、演者の表情をはっきりと見ることができた。なんせ、一番後ろから2列目の席だもんね。それにしてもみゆき様、いつまでもお年を召されませんなぁ? コレもまた摩訶不思議。

 こればっかりは性分で、音響やら照明やらセットやら裏の仕掛けはどないなっとんのやろ? とフツフツ好奇心が湧いてきてしまう。20分の休憩中にステージ前まで行って、オーケストラピット(オケピ)を覗き込む。

 なんと(゚0゚)・・・生やー!

 客席から双眼鏡でオケピを見ると、なにやらヴァイオリンのボウのようなものが行ったり来たりしているように見えたので、多分ストリングスは生なんだろうと思っていたが、ぜーんぶ!生演奏でした! キーボードも、ドラムスも、コーラスも、舞台下の空間でモニターを見ながら、合わせていたのでした!
 隣でみゆき様ファンのおじさんが誰かに話しているのを聞くと、みゆき様は音響のみならず、衣裳、セット何もかもにこだわって夜会を創っていらっしゃるそうな。いっさいの妥協はないらしい。「なるほどねぇ、ええこと聞かして貰いました。」 オケピを覗き込む好き者で舞台下はワラワラ状態。鳥たちの視線を浴びながら、スタッフさんたちはキビキビ2幕めの準備をされておりました。

 

 

 この夜会を観るにあたり鳥には、期待に無い胸を鳩のように膨らませ、今か今かと待ち焦がれているものがあった。1幕めでは出なかったので、2幕めには必ずや!

 

 

 『二隻の船』(にそうのふね)

 

 夜会のテーマソングだよね?

 

 出なかった・・・il||li _| ̄|○ il||li

 

 生『二隻の船』・・・コレを聴くだけに行った。。。

 

 といっても過言ではないのに・・・il||li _| ̄|○ il||li

 

 思い込みが激しかったのね(グスン)

| | コメント (0)

抱腹絶倒音楽劇

表裏源内蛙合戦(おもてうら げんない かえるがっせん)

 原作:井上ひさし
 演出:蜷川幸雄
 音楽:朝比奈尚行
 出演:上川隆也 勝村政信 高岡早紀 豊原功輔  篠原ともえ
     高橋務 大石継太 立石凉子 六平直政 (その他)
 12月10日(水)14:00開演 シアターBRAVA!

 今は星椋鳥唯ひとつの息抜きとなった『観劇』に出かけた。一度は生で観てみたかった、上川隆也さんと勝村政信さんが出演されるので、音楽劇だけど観る気になった。『チケットぴあ』のプレリザーヴで、運良く初日が抽選に当たった。なのに最後列から2番目の席。眼鏡をかけてもキャストの表情が良く見えんかった(ノ_-。) 今度から双眼鏡もってこ。(バードウォッチング用だけど)

 14時開演、20分の休憩を挟んで18時10分終了。約4時間の大作。江戸時代の天才・平賀源内の一代記。井上ひさし氏の初期の戯曲で上演困難と言われてきたものを、蜷川幸雄氏が実現させたそうだ。

 源内の内面を『表』と『裏』に分け、表を上川さん、裏を勝村さんが演じた。井上ひさし氏の戯曲だから喜劇仕立てで、テンポある場面転換が楽しめた。あまり詳しくはネタバレになるので書けないが、最初にあっw(゚o゚)wと驚く嬉しい演出があった。大阪初日とあり、役者さんたちは皆気合が入っていたのだろう、良い舞台だった。

 でも、座ってる時間が長すぎて、ちょっとおいどが痛かったなぁ。 

| | コメント (0)

通じ合うために

『嵐になるまで待って』
 演劇集団キャラメルボックス
 脚本・演出:成井豊
 原作:成井豊『あたしのきらいな私の声』(ポプラ社刊)
 出演:渡邊安里 土屋裕一 細身大輔 温井摩耶
     久松信美 三浦剛 小林千恵 阿部丈二
        石場善暢 西川浩幸
 9月13日(土)14:00
 シアターBRAVA!

 10年ぶりくらいにキャラメルボックスの舞台を観た。キャラメルボックスは星椋鳥が好きな劇団で、あの『大地の子』で一気にメジャーになった上川隆也さんが所属している。SF活劇ミステリーな舞台で、舞台効果に音楽を多用するところに特色がある。あえて“劇団”ではなく演劇集団と名乗っている。沢山のファンがいてサポーターとして、この集団を支えている。

 拠点の東京・池袋サンシャイン劇場で始めて公演を観た。当日チケットが安く手に入ったからだった。スピーディーでエネルギッシュな芝居が好きになったが、二度目の時は同じサンシャインだったのに、音響のせいか鳥の体調のせいか、音楽がガンガン頭にめり込んで頭痛と疲労感が残った。それで、キャラメルボックスからは遠ざかっていたのだった。

 なのに何故観に行ったかというと、チケットがお安いからと、このところストレスが溜まっていたので、久しぶりにSFサスペンス活劇的異空間に独りになりたかったから。そして、“手話を使った芝居をする”からだ。鳥は2年ほど前まで、毎週マンツーマンで手話のレッスンを受けていた。その頃にはけっこう使えていたのだが(;´д`)トホホ… 果たしてどこまで読み取りができるか、なんて。

 3回目の上演から6年ぶり4回目という公演は、鳥の悪いイメージを取り除いてくれた。SF活劇ミステリーな芝居はスピーディーに展開していった。あの時は大音響にしか聞こえなかった効果音楽は、気にならなかった。ちょっと滑舌が悪くて聞こえない台詞や、音楽にかき消された台詞が残念だったが。
 登場人物の一人が聾唖(ろうあ)者という設定なので、ほぼ全編に手話が使用される。そうとう勉強と練習を積まれたことがわかる、綺麗な手話だった。表現者たちは(舞台で使うというコトもあろうが)、手や指さきへの気持ちの込め方が上手いのだろう。

 めったにアンケートを書かない鳥だが、時間があったことも手伝って記入してきた。その一番最初の質問が『今、あなたの一番大切なひとに伝えたいことは?』だった。鳥の答えは、劇場で渡されたパンフレットに原作・演出の成井さんが書かれていたことと同じだった。

 どんな言語でもそうだが、習得するためには時間がかかる。地道な努力が必要だ。が、その努力によって得られる報酬は大きい。それは他人と通じ合うことの喜びだ。手話を忘れてしまった僕にも、それは良くわかる。演劇とは、言ってみれば、他人と通じ合うことを目的とした芸術だからだ。相手役と通じ合う。スタッフと通じ合う。お客さんと通じ合う。それができなければ、その芝居は失敗に終わる。
 『嵐になるまで待って』は、そのことを再認識させてくれる作品だ。他人と通じ合うことの難しさ、喜び、大切さ。

演出の言葉『通じ合うために』抜粋 

| | コメント (0)

大満足

SISTERS
 作・演出:長塚圭史
 出演:松たかこ、鈴木杏、田中哲司、
     中村まこと、梅沢昌代、吉田鋼太郎
 於:シアター・ドラマシティ

 今、最も注目を浴びている演出家の一人『長塚圭史』と実力派女優『松たかこ』が大阪で演る! となれば観たいじゃないか。 て、ことで観てきた。

 休憩無しの2時間20分は、こーい、おもーい内容だった。ラストの思わぬ演出にも驚かされた。松さんは期待通り。
 ひとつ気になることがある。あの場面のあの役はどなたが演ったの? カーテンコールに出てくると思ったんだけど。。。sign02

PS.
 久しぶりのシアター・ドラマシティ・・・やっぱり、ちと迷ったbearing でも、大事無しsign01 帰りは工事中の大阪駅で、ギリギリ予定の列車に間に合わず、諦めて夜中に敦賀に着く『急行きたぐに』に乗ろうかと思った。けど、このところちょっとばかりJRに強くなった(のではないかと自分では思う)星椋鳥。勇気を出して、乗り換えに挑戦sign01
 大阪train(快速)→新大阪bullettrain(こだま)→米原train(普通)→敦賀 24時前着 やればできるじゃぁ~んhappy02

| | コメント (0)

10人で50人

 『道元の冒険』
 作:井上ひさし
 演出:蜷川幸雄
 出演:阿部寛 粟山千明 北村有起哉 横山めぐみ
 高橋洋 大石継太 片岡サチ  池谷のぶえ
 茂手木桜子 金子文 手塚秀彰 神保供子 木場勝己
 シアターBRAVA! 
 2008,08,06 12:30開演

 シアターBRAVA!は、桃井さんの一人オムニバス芝居やみゆき様の夜会を観劇した、星椋鳥にとっては、ちと懐かしい劇場。福井県には馴染みの禅宗の開祖、道元のお話で、井上ひさし氏の戯曲なら面白かろう、と出かけてみた。久しぶりの単独行動で、リフレッシュnotes 鉄道の乗り換えも迷わずhappy01順調に大阪城公園駅へ。

 暑~いcoldsweats02  rain確率50%って出てたぞぅ? なんで降ってないんだぁ? 帽子かぶってこんかったのよぉsun 早く涼しくなろ~と、田舎にはないスタバで大阪城を望みながら、サンドウィッチとアイスコーヒー。あ~、おいしcatface ちょっとだけ都会人の気分。

 お芝居は音楽劇。後ろの席だったせいか、夏バテが残っているせいか、何言ってるのか聞き取りにくくて、舞台も良く見えないweep 今度から高くても前の席を取らんきゃsad

 役者の歌唱力の差がはっきりと出ていて、ちょっと凸凹のある舞台だった。終わったのか終わってないのか、はっきりしないエンディングは好き嫌いがあろう。

 それと、まだ中日なのに、しつこいくらいだったカーテンコールの意味がわからんなぁ。お客の拍手の強さに関係なく、幕が下りたと思ったら即上がり役者がお辞儀、を何回も繰り返してたけど、なんか意味があるのかしらん。

 約3時間強もある中身は面白かったよ。ギャグあり、言葉あそびあり、ドタバタあり、10人がほぼ出ずっぱりで、50人をリズミカルに演じ分ける趣向も面白かった。

 帰りに初めて新快速に乗ってみた。京都辺りで雷雨thundertyphoon 特急が遅れて信号待ち。天気予報は当たったな。そして雨嵐鳥は健在だったsign03

| | コメント (0)

久々の観劇

わが魂は輝く水なり -源平北越流誌-

劇作・脚本:清水邦夫
演出:蜷川幸雄
出演:野村萬斎 / 尾上菊之助 / 秋山菜津子 / 大石継太 / 長谷川博己 / 坂東亀三郎 / 廣田高志 / 邑野みあ / 二反田雅澄 / 大富士 / 川岡大次郎 / 神保共子 / 津嘉山正種
於:シアターコクーン

 久しぶりに上京し観劇した。『楽屋』の清水邦夫氏、蜷川幸雄氏演出、野村萬斎さん主演となれば期待いっぱい。チケットを押さえたのが遅かったので、席は2階バルコニー席角から2番目。舞台を斜め上から見下ろす感じだ。

 平安末期の源平合戦を題材にしたお話し。木曽義仲軍が今日へ登る行程で正気をなくしていき、平家方の実盛の息子五郎が幽霊になって出てきて???・・・星椋鳥には難しくて・・・というか、わけがわからないwobblyというところが多々あって。。。

 萬斎さんも菊之助さんも所作が綺麗だった。特に萬斎さんは、立ち回りがとてもスピーディーで美しく、惚れ惚れした。内容が理解できなかったのはちょっと悔しい気もするが、久しぶりのプロの芝居はやっぱり見ごたえがあった。

| | コメント (0)

大阪へ

小道具探し

 大阪に演出のお供で、関西つるが人会事務局さんへ伺うことになっていたその日の朝、へ・・・ヘルペスが(ToT)/~~~ どぼじで、どぼじで・・・今日出るの?(=_=) 『熊谷ホテル物語』の営業と小道具探しに行かなきゃならないのに。
 敦賀では芝居に使えそうな小物がなかなか見つからない。だから、大阪に用事がある今日、小道具もあたってみようと思っていたのだ。僅かに残っていた薬を飲んで出かけた。幸いまだ目立たないから、マスクをしなくて済んだ。だが、体がだるい。無理をすると広がる恐れがあるから、注意しないと。

 事務局訪問の後別行動で、鳥は携帯で天敵T氏と連絡を取りながら小道具を探す。が、これっというものがない(=_=) 場所を梅田に移すことにした。 

 この日は梅田にあるシアタードラマシティで、朗読劇 『The Guys 消防士たち』 が上演される。照明を日高勝彦氏が担当されている。日高氏には『熊谷ホテル物語』の照明をお願いしている。 (業界で屈指の照明家に明かりを創って貰えるなんて、ワタクシたち幸せ! って、みんなわかってんのかなぁ?)
 日高氏との打合せも大阪行きの目的の一つ。ところが、演出から「6時にロビーでアポを取った」とメールを貰ったにも拘わらず、公演チケット(もちろん観るつもりだったのだ)を持ったままの鳥は小道具探しで忘れてしまった。早くチケット持って来てメールで慌てて、劇場横のショッピングセンターから走った。上演前のお忙しい時間にも拘わらず、日高氏は優しく応対してくださり、大変申し訳なかった。

 朗読劇『The Guys 消防士たち』は、9.11の同時多発テロの日、ツインタワーに救出に向かい命を失った消防士たちの実話を題材にした、アン・ネルソン脚本の作品。米国ではシガニー・ウィーバーとビル・マーレイで初演され。映画にもなった。日本では 三田和代さん、津嘉山正種さん が演じる。お二人とも実力ある俳優さんだ。

 9.11に特別の思い入れがあるわけでも、命の尊さを声高に叫ぶつもりもなく、ただ単純に実力者の朗読劇を観たかった、と言う理由でチケットを取った。席はなんと(@_@)一列目の中央付近! こんな席は初めて! 演者の鼻の穴まで、皺まで見えるぞ! 

 舞台は派手な演出もなく、淡々と立ち位置と明かりの変化とブリッジ音楽で繋げていくものだった。
 の、せいか、久しぶりの大都会に疲れたせいか、ヘルペスのせいか、不覚にも眠ってしまった(T_T) ほんの5分程だと思うけど・・・あんな一番前で。。。もしかしたら、津嘉山さんも三田さんも気が付いたかも。。。
 ごめんなさい、決して退屈だったのではありません。三田さんは滑舌も発声も良く、津嘉山さんはあの渋ーい声で味を出していた。なのでうっとりと目をつぶっていたら、眠ってしまったのです。

| | コメント (0)

ストラディヴァリウスの音色

Duende Ⅱ

 2007年7月10日(火) 19:00
 
梅田芸術劇場・シアタードラマシティ

 出演:川井郁子・西島千博
     古賀豊・上田はる美・横洲良平

 梅雨の大阪、ヴァイオリニスト川井郁子さんのステージに出かけた。

 『ドゥエンデⅡ』 は、川井郁子さんのオリジナルステージで、シリーズ化されている。演目は、源氏物語から『夕顔』そして『サロメ』の2部構成。バレエダンサーとのコラボレーションステージ。実はあまり期待していなかった。川井さんファンの鳥としては、コンサートに行きたかったのだが、近場で予定がなかったので、苦手なダンス混じりのステージを観に行ったのだった。。。が!が!が! 来て良かったとすぐ思いなおした。ヴァイオリン版『夜会』だ、これは!

 川井さんはただヴァイオリンを演奏するのではなく、夕顔とサロメを演じられた。そう・・・演じたのだ! ヴァイオリンを奏でながら、歩き、座り、夕顔とサロメになりきった。台詞を話すわけではない。が、目が話しているのだ。背中が語っているのだ。光源氏が愛おしいと、ヨカナーンの接吻が欲しいと。
 いつも演出が演技指導で劇団員に仰っている言葉、「役の気持ちになれば、後ろを向いていても観客に伝わる。」 彼らにも観せてあげたかった。良い勉強になっただろうに。

 階段を昇りながら、踊りながら演奏するヴァイオリニストを初めて観た。ヴァイオリンを片手に立っていらっしゃるだけで美しい。ステージを歩む脚の運びが美しい。バレエダンサーたちの中に入っても、ぜんぜん遜色がない。(きっと、バレエの鍛錬もされているのだろう。女優の経験もあると聞いた。)
 しかも、肝心の音色は微塵も澱みがない。ストラディヴァリウスのふかーい音色がホールを満たした。初めて生で聴くストラディヴァリ・・・感動もんだ(ToT)/~~~これで7000円は安い! 楽曲はほとんどが川井さんのオリジナル、このステージの為の書き下ろしもあり、自ら創って演じる強みを感じた。表現の方法にマニュアルはない、表現者に垣根はない。

 ViolinMuse(ヴァイオリンミューズ)ヴァイオリンの女神、彼女のアルバムタイトルそのものを目の前で観た気がした。                                   

PS
 『夕顔』で、六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)を演じられた古賀豊さんが、とても良かった。心変わりした源氏に疎んじられ悲しみのあまり生霊と化し、夕顔を死に至らしめる女心の業の深さと苦しみを全身で表現されていた。振り付けも良かったのだろう。ダンスはつまらない、わからないという先入観が少しなくなった。

| | コメント (0)

観えないよ~(T-T)/~~~

『ワンマン・ショー』 作・演出:倉持 裕
キャスト:
 小島聖 水野美紀 長谷川朝晴
 小林高鹿 
ぼくもとさきこ 玉置孝匡
 内田滋 近藤智行 吉川純広
07,06,21(木) 19:00 みくに文化未来館

 “岸田國士戯曲賞” を受賞した作品を観に行った。若いキャストばかりの芝居だった。 『熊谷ホテル物語』の稽古を休ませてもらって、福井県の景勝地“東尋坊”の近くに位置する“みくに文化未来館”に向かった。会場はほぼ満席。

 芝居の内容はというと。。。まだ旅公演が続いているので詳しいことはやめておくが、左脳だけデジタル鳥には難しかった(-_-;) 絵画で言えば“ピカソ”。 あの台本を読み込むのは相当力がいるよ。まるでパズルのような、ストーリーだ。

 残念だったのは、鳥の席は前列から5番目中央から少し上手よりという良い位置だったにも拘わらず、前の席に大きな男の人が座っていたので、ステージの半分が消されてしまったことだ。演者の姿がすっぽりと見えなかったのが何回もあった。死角がありすぎた(T-T)体を左右に動かしてよく観たいけど、そうすると今度は後ろの人に迷惑が。。。 

 運が悪かったといえばそれまでだが、あそこの客席はイスをひとつづつ設置するタイプ。客席が全面フラットなんだから、もう少し製作側の配慮工夫がほしかった。我々も公演の際、そこらへんは心がけるようにしている。前列のイスとイスの間に後列が来るようにと気をつける。アンケートにその旨を書かせていただいた。改善されることを期待したい。 

| | コメント (0)

雨降り小僧

高山広 『おキモチ大図鑑』 
10月1日(日) 14:00開演 福井市錦町郵便局2階

 『ねずぶり』公演のあと、そっこー申し込んだ『おキモチ大図鑑』公演。まくら女さんと二人で出かけた。やっぱり雨! まぁ今回は、高山さん、天敵T氏の “雨乞いオーラ” も混じってるような気もする。

 バーライヴ形式の肩肘張らないステージ。『増田部潤氏による開演前のご注意』 がなかったのはちょっち寂しかったけど、「かたおかぁ~(`´)」 「たいちょおぉぉぉ(ToT)」 の 『走れ!まいまい隊』 が観れて大満足! 

 『おキモチ大図鑑』 は一人芝居の概念を変えたと評されている。人物、動物だけではなく、モノのキモチまで演じる。傘、傘立て、名刺、花火、星 等などナド・・・が主人公のショートショート集。30秒の作品もあり、5分の作品もあり。一度体験するとハマること請け合い! お笑いも多いが、ジ~ンと胸に迫る作品もある。

 今公演では、『おキモチ』 以外の作品をご披露いただいた。『てづかみ』 作品から 『雨降り小僧』 を演じて下さったのだ! (「てづかみ」とは、手塚治虫先生の作品を好きに使っておキモチをやって下さい。という手塚プロの方からのありがたい企画の実現であります! 「高山広ワールドより」) 
 手塚漫画の世界をそのまま一人芝居に仕上げてあるのだ。『雨降り小僧』は、妖怪と純真だけど孤独な男の子との心の交流を描いた作品。中年になって世俗の垢を身につけてしまった男の子が、ふとしたことから40年前の『雨降り小僧』との約束を思い出し、それを果たそうとするお話し。鳥は高山さんが演じる 『雨降り小僧』 を観ながら、手塚治虫の漫画を思い出していた。一粒で2度美味しかった。

 もうひとつ思い出したことがあった。それは『マルセ太郎』さん。『スクリーンのない映画館』と題して、優秀な邦画を一人芝居になさったマルセさんは、もうお亡くなりになっているが、鳥は一度だけ生でマルセさんの舞台を観たことがある。演じられたのは『泥の河』(小栗康平監督作品)。
 解説を入れながら演じるマルセさんの『スクリーンのない映画館』は、音響照明を入れて台詞と動きだけで演じる高山さんの『てづかみ』とはスタイルは違うが、好きな作品を演じる点は共通している。

 思わぬ “おまけ” をもらってご機嫌な気分になった。

                                            

PS:
 前夜から先乗りし高山さんに付き合って明け方4時まで鯨飲したお陰で、ちょー二日酔いになっていた天敵T氏が、乗せて帰ってくれ、と言う。当日朝、高山さんは8時起床で会場に向ったとのこと。ほんとに高山氏のエナジー源は “酒” なんだ(@_@) 見れるものなら氏の肝臓を見てみたいものだ。
 それにしてもT氏よ、もう星椋鳥に向って 「ゴミ箱を用意しておけよ」 と言わせないぞ!(V)o¥o(V)

| | コメント (0)

ミュージカル?

筋肉(マッスル)ミュージカル 2006 
 9月18日(月) 18:00開演
 福井市 フェニックスプラザ                                        

 『ねずぶり』の興奮冷めやらぬうちに、マッスルミュージカルを観に行った。結論から言うと・・・ 「期待しすぎだったなぁ」。 

 出演者は当然ながら皆引き締まった身体で、演技レベルも高かった。だけど、ミュージカルではなかったなぁ。あの内容ならミュージカルと冠せずにパフォーマンスとするべきでは。。。描いていたステージとはイメージが違っていた。
 それと、フェニックスプラザでチケット代一律7000円、というのはどんなもんだろうか? あの 『シルク・ド・ソレイユ』 にも、5000円の席があるんだってんだから、ちょっとねぇ。。。

 地方公演はハンディがある。出演者の交通費・宿泊費・食事代を負担する為、入場料が高いというコト。それと、各々(おのおの)の劇場で設備が違うので、必ずしもホームと同じ演目が出来るとは限らないというコト。今回はそうだったのだろう。だったら、鯖江市の体操競技が出来るドームでは公演できなかったのだろうか? と単純に思ってしまった。というのも、見たかった演目が上演されなかったからだ。

 細かい不満はあったが、日本を代表するレベルのアスリートたちの演技を、観客たちが温かく応援しながら楽しんでいたのは良かった。自身の肉体を極めたパフォーマンスには純粋に感嘆した。毛色の違ったステージを観るというコトは、目を肥やすためには大切なことだ。これからもどんどん観続けよう。

 夕食に連れて行った頂いた、南ヨーロッパ料理屋さんで食べたお料理が、ドレもコレも美味しかった。コレも収穫のひとつだ(^^♪

| | コメント (0)

ついに来たぞ! 『ねずぶり』!!

アクター・ディレクト・ライター 高山広

 9月16日(土)19時より、敦賀市プラザ萬象大ホールにて、高山広:作・演出・主演 の 一人芝居 『ねずぶり』 公演を行った。高山広氏は、日本初の アクター・ディレクト・ライター と称していらっしゃる。歌手で言えばシンガー・ソング・ライターと同じで、自分で芝居を書いて自分で演出して、自分で演じる。大勢の登場人物を一瞬にして演じ分けるのだ。

 『ねずぶり』 はネズミとネズミにいじめられるゴキブリの姿を通して、差別や弱いものいじめ、いじめられたものの報復といった重いテーマを、笑いを通して訴える作品だ。一昨年、福井の “響のホール” で上演された。

 当日は朝からあいにくの雨模様。。。 (やっぱ雨嵐鳥のせい???(T_T)/~~~ ) それも手伝って、いったいどれぐらいの人が観に来てくれるかハラハラしていた。決して観客人口が多くない敦賀市。同じ日にロシアの民族舞踊か何かの公演があり、体育祭や村祭りもある。劇団公演の時より、前売りチケットの売れ行きが芳しくない。
 いざ、蓋を開けてみると・・・予定観客数を越えた(^^♪ そうなると次に心配になるのが観客の反応だが、これがとても良い! のっけからお客様が乗っているのが判った。コレでやっと我々は安心した。

 2時間15分の一人芝居。役者・高山広氏とシンセサイザー奏者・只野展也氏とのコラボレーションは、観客に感動の渦を巻き起こした。ライヴ(生)だからこそ、あの感動は生まれたのだろう。
 鳥の知り合いで、初めて芝居を観たと言っても良い、という方が、終演後 「芝居がこんなにすごいものだとは思わなかった(@_@) 高山さんは天才だ!」 と仰って下さった。それほど高山氏と只野氏は素晴らしい舞台を創りあげた。そして、今公演の成功で忘れてはならないのが、 “お客様” である。舞台=ライヴは演者だけでは創れない。観客が足を運んで下さって初めて成り立つ。そしてその舞台を成功に導く要素の大部分は、観客が握っていると言って良い。観客が乗ってくれるかどうかで舞台の出来はほぼ決定する。演者が発する “” を観客が受け止め演者に返してくれた時、演者と観客は一体になる。この公演ではそれが起こった。
 カーテンコールでは盛大な拍手を頂き、アンケートには高山氏のパワーとそれを受け止める只野氏の演奏を絶賛する言葉が大多数だった。

 ご覧頂いた皆様、本当に温かい拍手をありがとうございました<m(__)m>

| | コメント (0)

おのぼり鳥ふらふら その5

『プライベート・ライヴズ』
 作:ノエル・カワード 台本:飯島早苗 演出:山田和也
 主演:葛山信吾 久世星佳 西川浩幸 ともさか衣
 青山円形劇場
 9月7日 14時開演

 7500円。この芝居の値段である。高い、ド田舎鳥には高いのだ。上京直前まで迷っていたのだが。。。ブログを読んでしまった。台本を書いた飯島早苗さん、演出の山田和也さん、出演者の西川浩幸さん、このお三方のブログ。面白そうだ。第一、山田さんはあの 『浪人街』 の演出家だ。 観よう! ソウ決めて上京した。当日問い合わせるとチケットはあると言う。

 青山円形劇場は2度目だ。一昨年、大竹しのぶさんの舞台を観に来た。客席のど真ん中に、一辺が一間(180センチ)ほどの六角形で低めの舞台がある。緞帳(どんちょう)も幕もない。つまり、客席がぐるっと舞台を囲んでいるのである。緩やかな傾斜が付いている客席から、舞台越しに向こう側の観客が見える。役者は観客が出入りするドアから舞台に出てくる。舞台のどこにも正面というものがない。(正確にはあるのかも知れないが。) 何より、舞台と客席が近い!のが嬉しい。

 芝居は大人のお洒落なドタバタ・ラヴコメディ。イチャイチャシーンに濃厚なキスシーン(@_@;) さすが、アメリカの作品・・・。前から2列目で観たド田舎鳥はタジタジ。喧嘩シーンでは、ちょっとリアリティに欠けるかなって思う部分もあったけど、まあブロードウェイで1年間のロングランをして、トニー賞を受賞した作品なんだから、コレはコレでアリなんかも、と妙に納得。面白かったしね。(新劇では多分あの演出はないよなぁ。)

 休憩中の20分間で舞台転換を間近に観ることができた。スタッフは無言で段取り良く作業する。うーん、勉強になる。慌てず急がず、整然とやるべきことをなす。動作に無駄がなくきれいだ。
 我が身を振り返るに、なんとドタバタと醜い所作だったろう、と反省したのだった。

| | コメント (0)

おのぼり鳥ふらふら その4

花組芝居公演 『百鬼夜行抄2』
 原作:今市子 脚本:わかぎゑふ 演出:加納幸和
 銀座博品館劇場
 9月7日 19時開演 

 銀座である。お洒落である。ド田舎鳥には、足を踏み入れるのも憚(はばか)られるような高級な街である。が、夕食に入ったラーメン屋のラーメンは300円だった。(@_@;) 

 “花組芝居” という劇団の名前は聞いたコトがあった。芝居はコメディらしい。。。この程度の情報で選んだ舞台だったが、ビンゴ!! 実に鳥好みの痛快活劇&ギャグ満載芝居。客席が爆笑に次ぐ爆笑といった場面も。単細胞鳥にはこういう単純に楽しめる舞台が最高のストレス発散となる。 『百鬼夜行抄2』 というのだから 『1』 もあったはずだが 『1』 を観ていなくても充分楽しめた。

 どうやらこの劇団は男ばかりのようである。女の役は女形(おやま)が演じている。というコトなので、登場するどの女性も皆でかい! が、結構色っぽかったりもするしラヴシーンもある。(アレは実際にはどうやっていたのだろうか? 宝塚のようにソウ見えるようにしているだけなのだろうか? ソウではないようにも見えたけど。。。)

 木枠を使った舞台転換が実にスピーディーで自然になされた。黒子ならぬ、グレ子がワサワサ出てきたり、妖怪変化と呪術者との対決や、山の神と人間の恋など、“SFファンタジー風現代ギャグ歌舞伎” といった感じで出てくるキャラが皆濃ゆい。カーテンコール後のステージトークで漫画が原作だと知った。今も連載が続いているとのコト、読んでみようかな。この芝居もシリーズ化していくだろう。

 1日で2本も好みの芝居を観ることができ、そぼ降る雨の中、上機嫌で歌舞伎町に舞い戻ったのであった。

| | コメント (0)

おのぼり鳥ふらふら その3

『敦』(あつし) 山月記・名人伝
 原作:中島敦 演出・構成・主演:野村萬斎
 世田谷パブリックシアター
 9月7日 14時開演

 必殺固め観劇(どこが必殺じゃ?)で迷うことなく選んだ作品。ベストチョイスだったヽ(^o^)丿 取れた席は3階バルコニー席。傾斜がめっちゃ急! 舞台が真下に見える(気がする)。高所恐怖症の人は絶対座れません。

 狂言と現代劇を融合させた秀作。尺八(しゃくはち)と大鼓(おおつづみ)の生音が音響。演者は皆、狂言役者(だと思う)。萬斎さんのお父上、野村万作さんも出演されていた。舞台上の “盆” が美しい。輪島塗のような漆黒の盆は演者を映しこんで、まるで鏡の面のようだ。 萬斎さんの “敦” の裏から “敦” が影のように次々と湧き出てくる場面は、まるで映画を見ているようだった。もちろん美しい盆を使った演出も素晴らしかった。

 あの盆はどうやって動かしているんだろうとよーく目を凝らしていると、なんと!人力だった。盆の縁に黒ずくめのスタッフが何人か屈み込み、腕で回しているのが見えた。普通死角になるところだが、3階席からだと見えたのだ。嬉しかった。電動ではなく人力だったというコトに親近感を覚えてしまった。と同時に、我々にも出来るかもしれない、と思ったら嬉しくなってしまった。

 “語り” “謡(うたい)” “囃子(はやし)” という能狂言の手法と、現代劇の演出法をが見事に溶け合っていた。特に印象深かったのは “語り” の素晴らしさ。何の合図もなく5人が息を揃えて語りだす。乱れない、素晴らしい! 鳥は、今年2月の朗読公演 “平家物語” の群読を思い出していた。一分の隙もないプロの技術を目の当たりにして、我らはなんと無謀なことに挑戦したのか、と改めて自覚したのだった。

| | コメント (0)

笑いました 泣きました

白石加代子 『百物語』シリーズ 特別編
7月30日 18時開演 みくに文化未来館
【演目】
  浅田次郎 作 『うらぼんえ』
  阿刀田高 作 『干魚と漏電
(ひざかなとろうでん)
  和田誠 作 『おさる日記』

 7月24日の京都で堪能した白石さんの舞台を再び観に出かけた。今回は一人だ。会場の『みくに文化未来館』は駐車場が狭いので、早めに出かけ1時間半も前についてしまったが、図書館が併設されているので暇つぶしには調度良い。ホールは人力でセットするタイプの座席があるフラットな小さなホール。350席ほど用意されていたようだ。列間隔をゆったりと取る配慮がされたらしく、足を投げ出してくつろいで観ることができた。空席はあったが300ほど入っていたようだ。京都の時よりも観客は若年層が目立った。こどもの姿も見えた。

 2ベル(過日書いた日記ではジャンと思っていたが、西洋の鍾の音)の後、オペラカーテンのようなドレープがついた真紅の幕があがり、小豆色の喪服をまとった白石加代子さんが舞台に立っておられた。能面をつけている。。。と思ったら、その能面の口が動いて 「白石加代子でございます。」 と話し出した! いやいや、面(おもて)に照明があたった具合といい、色といい、てっきり能面だと思っていた。それほど白くつややかなお顔だった。このお顔もお声と同様、彼女を彼女たるものにしているのだ、と納得した。

 今回は特別編。今まで上演した79本の中から、とっておきの3本を上演するという。
 第一話の 『うらぼんえ』 は1時間の長編。お盆に、静岡のとある田舎で迎え火を焚いたら、亡くなったお爺ちゃんがやって来た。お爺ちゃんは孫の窮地を救うためにやって来たのだ。
 胸を打つ作品だった。笑いもあったが、最後は涙がこぼれた。お爺ちゃんは最高!だった。

 休憩を挟んで、第二話の『干魚と漏電』では “ローラアシュレー” の寝巻きのような衣装に身を包んだ白石さんが、体をねじって後ろを覗き込むような格好で現れた。冷蔵庫の中を覗き込む “杉田夫人” の登場だ。几帳面な杉田夫人の性格が、引っ越してきて間もない屋敷の秘密を暴いていく。
 超生真面目で超頑固な杉田夫人をユーモラスに演じる白石さんに始終笑わされっぱなしだったが、最後の場面では地中深くから現れた冷蔵庫の中身を想像してゾッとさせられた。

 続く第三話は、『おさる日記』。“杉田夫人”の扮装のまま、小学生の男の子になった。外国航路船のパーサーをしている父から、お土産に子猿をもらった男の子。子猿の成長を日記に綴るが・・・。
 男の子が日記を読むという形で進行する舞台。白石さんは特別声を作ることもなく、しぐさや表情、読み方で男の子を演じていた。朗読でありながらひとり芝居でもあるエンターテイメント 『百物語』。堪能した。

| | コメント (0)

恐怖?

白石加代子 『百物語』シリーズ 第一夜
7月24日 19時開演  京都府立文化芸術会館
【演目】
  夢枕獏 作 『ちょうちんが割れた話』
  夢枕獏 作 『二ねん三くみの夜のブランコの話』
  筒井康隆 作 『如菩薩団
(にょぼさつだん)』
  半村良 作 『箪笥(たんす)

 ついに、あの『百物語』を生で観ることが叶った。しかも、前から3列目の席! 大大大好き! な白石さんのひとり舞台。京都で二夜連続で公演されると知って、早速ネット予約したのだった。二夜とも観たかったのは当然だが、時間と懐具合を鑑み、以前にNHKで観て、ずーっと 「生で観たい!」 と思っていた 『箪笥』 が演じられる24日の方を選んだのだ。

 キャパ400の会場は満席。ジャンが鳴り客電が落ち、真の闇の中で白石さんの語りが流れ出す。声だけで圧倒的な存在感を感じる。白石さんの姿が脳裏に浮かびあがった。真っ暗闇のまま 『ちょうちんが割れた話』 が終わり、明転で白石さんが現れた。舞台上をゆるゆると動く語りに引き込まれていて、緞帳がいつ上がったのかわからなかった。

 ご挨拶のあとに続いて、『二ねん三くみの夜のブランコの話』。これは作者・夢枕獏さんが、実際に小学校の夜警の仕事をなさっていた時のことをモチーフにしたお話し。 『如菩薩団』 は8人の主婦が裕福なお屋敷を狙って強盗に入るお話し。そして、一番観たかった 『箪笥』 は、能登に暮らす一家に起こる奇怪なお話し。

 どれもこれもが咀嚼(そしゃく)され練りこまれ、朗読なのだがひとり芝居でもある “白石加代子の舞台” となっていた。地の文と台詞の間の取り方にも独特のものがあった。舞台にいるだけで、強烈なオーラを醸し出す役者さんはそうはいない。声もよく通る。マイクは使っていらっしゃらないようだった。客席に向って語る時は当たり前だろうが、まるっきり後ろを振り向いたままで発する言葉も、全く変わりなくはっきりと聞こえた。

 『百物語』 は “恐怖” をキーワードにして演目を選んでいる・・・が、しかし、昨夜の舞台は “コメディ!” だった。白石さんは台本を片手に、時に上品な奥様になり、時に品のない女中になり、そしてオババになり、と独特の語り口調で歩き回り、登場人物を演じていた。そのしぐさや口調が滑稽で、会場は爆笑した。ちっとも怖くなかった。題名と作者を読んだだけで笑い声が起こった。かつて “妖怪女優” などと異名を冠していらっしゃったとは、とても思えない。目の前にいらっしゃった方は、本当に可愛い女優さんだった。

 『箪笥』 を目的に行ったのだが、今回、星椋鳥がそれより好きになったのが 『如菩薩団』 だ。ストーリー自体も面白かったが、やはり白石さん演じる主人公の主婦をはじめとする登場人物の描きこみが見事だった。

 『百物語』 のツアー予定に、なんと7月30日の三国町公演がある。もちろん、この公演も予約したヽ(^o^)丿一週間も間を空けず二夜も観ることができるなんて! 三国の公演は今までのベスト版だと聞く。今からワクワクしている。 

| | コメント (0)

The Waist Side Waltz

作:アーネスト・トンプソン  演出:高瀬久男  
出演:若尾文子 浅野温子 寿ひずる 他

 ギリギリで手に入ったチケット。12月6日(火)19:00開演 於 敦賀市文化センター大ホール。出演者が名の知れた方ばかりなので、アッと言う間に売れたらしく市文芸協会の知人に打診した時にはもうなかった。前日その知人からメールで、一枚キャンセルが出たから行くか?と。もちろん直ぐ飛びついた!(ごめんねKちゃん・・・。一緒に行こうね、と誘ったのに抜け駆けして。そういう薄情なヤツなんです、この鳥は。)

 もう1300枚も売れている、と聞いてびっくり! やっぱキャストのメディアへの露出度が高いからかなぁ。それにしても、文化センター大ホールのキャパは1300あったかしらん??? 全員が来たらどうすんだろー??? 「早く行かな、席ないで。」 と知人からアドバイスを受け、17:30頃に会場に。一昨日から霰(あられ)やら霙(みぞれ)やら降って、さっぶくなった敦賀市。 「外で並ぶのかなわんなぁ」 と思って行ったら、ロビーに長い蛇行した列が出来ていた。助かった(・.・;)。屋外やったらお手洗い持たんかったかも・・・。

 若尾文子さん はお美しかった。世話好きな隣人50代のカーラ/ 寿ひずるさん の同居の誘いを頑なに拒みながらも、ヴァイオリンをたしなむカーラに自室の鍵を渡し、自らも共演を楽しむ元ピアノ教師マーガレット(70代)、それが役どころ。マーガレットもカーラも独り暮らしである。
 カーラの誘いを断りながらも、“同居人募集” のチラシを出すマーガレット。同居人としてやってきた女優志望のロビン/ 浅野温子さん は、30代。(ほっそー) ロビンの突飛な言動に呆れるカーラ。反対にその言動を面白がるマーガレット。マーガレットはロビンを同居人として雇うことを決める。条件は話し相手になること。ロビンに嫉妬するカーラ。
 凛とした孤独を楽しんでいるように見えるマーガレット。献身的な愛でマーガレットにつくそうとするカーラ。女優目指して修行しているようで、実は目指しきれない臆病なロビン。そんなロビンを心配するマーガレットは、彼女に苦言を呈する。本音を突かれ反発するロビン。
 世代と性格の異なる三人の女性が毎日顔を突き合わせ、己を主張しながらもいたわりの心も備えつつ生活していく様子が、ニューヨーク・ウェストサイドのマンションの一室で音楽に乗せて季節の移り変わりと共に紡ぎ出されて行く。

 ふと、自分の老後はどういう生活を送っているのだろうと考えた。                        

                    

 若尾さんは、優雅で上品で且つ自己主張を持った老女を、美しく演じていた。浅野さんは、TVで観たそのままだった。おそらく、演じたキャラが同じ系統だったからだろう。もっと違う彼女を期待していたので、少し残念に感じた。舞台より映像が合う女優さんなのかも。寿さんは元タカラジェンヌらしく、ソツなくといったカンジかな。
 舞台セットはマーガレットの部屋。バックにはウェストサイドの風景。転換はマーガレットたちが住むアパートを描いた2間幅の
紗幕が、舞台中央に下がり暗転となる。転換の間はヴァイオリンとピアノの演奏が流れる。裏方のサガで、こういう時こそ目を凝らして何が舞台上で起きているのか見極めようとしてしまう。結構大胆に転換をしていたように思う。裏が見えても平気っていう感じだった。脚立を置く音やカーテンを勢い良く開ける音も聞こえたし。人影もちらりほらり。
 暗転では裏は見えてはいけない、と思い込んでいた鳥は驚いてしまった。

| | コメント (0)

メアリー・スチュアート

作:ダーチャ・マライニー
演出:宮本亜門
出演:原田美枝子/南 果歩

 観て来ました。大阪は梅田芸術劇場/シアタード・ラマシティ “メアリー・スチュアート” 12/1 19:00開演。 当日券を電話予約でゲット。半年ぶりの大阪。左脳だけしか働かない方向音痴の鳥は、お約束どおり道に迷う。(鳥のクセに飛べない(ToT)) でも、ずっとずっと前は大阪駅ってわかり易かったんだけどなぁ。 某ホテルのフロントで親切に教えてもらい、なんとか劇場に到着。

 宮本亜門さんの演出で、出演者も実力派のお二人なので是非観たかった作品。 でも、難しい(・.・;)。 実在した歴史上の人物、スコットランド女王メアリー・スチュアートとイングランド女王エリザベス1世。この二人は従姉妹同士にしてライバル。 “メアリー・スチュアートとその乳母” “エリザベス1世とその侍女”、それぞれを二人の女優が演じ分ける。(一人二役というわけ) 舞台進行の中でクルクルと役が変わる。 

 原田さん演じるエリザベスは、生涯結婚することなく国政に献身した。その逆に南さん演じるメアリーは自由奔放に恋に生き、結果19年も幽閉され断頭台に昇った。メアリー処刑の命令はエリザベスが下した。その裏にはプロテスタントとカトリックの宗教戦争、貴族たちの私利私欲が絡んでいた。時代に翻弄されたメアリーと、時代を御したエリザベス。そんな印象をうけた。

 劇中では、エリザベスの愛を渇望するメアリーと、メアリーを愛しながらもイングランド女王としての立場を守るため、彼女に温情をかけられないエリザベスの姿を対比させていた。恋多き女メアリーは何度も結婚して、子供(後のスコットランド王にしてイングランド王 ジョージ)ももうける。エリザベスは君主が結婚することが国政に与える影響を懸念して、生涯独身を貫く。対照的な二人だが、女に生まれついたということでその才能を認められず、不当な扱いや言葉を受ける。それをベースにして舞台は進行していたように思う。現代を生きる女性たちにも通じるところがある。(なんせ、難しくて・・・これが精一杯の解釈です)

 女優お二人はかなりの稽古を積んだと思われた。声を張る台詞が多く、原田さんは少し喉を痛めていたのではないか? 少し擦れていたように思う。

 ともかく、久々の観劇に刺激を受け、帰りはやっぱり、23:27発急行 きたぐに 。歩きつかれて眠りこけてもう少しで乗り過ごすところだった(@_@;)。 敦賀着が翌日1:37 で、目が覚めたのが1:18 冷や汗ものだ。起きたら新潟だった! なんて、笑い話にもならない。

| | コメント (0)

桃井かおりさんの一人芝居

桃井かおり一人芝居 in 大阪公演 松下IMPホール

 5月13日金曜日19:00 大阪で桃井かおりさんの一人芝居があると知り、チケットを探したところ・・・取れたでないの、ウッソー!

 当日、列車を乗り継ぎ3時間かかって着いた、久しぶりの大阪。IMPホールはどこじゃいなと、おのぼりさん丸出。小さめのホール(どこからでも見易くうれしい)、緞帳がなくセット(いずこかのライブハウスのステージ)を見せての客入れ。ざわつく客席に低いベースの音とサキソフォンが響き出す。・・・おっ、ジャズじゃーん(#^.^#)。 客電が落ちはじめる。客席が落ち着く。暗転 ・・・・・ バーン! 照明の中に立つ桃井かおりさん。お洒落な演出。

 芝居は短いオムニバスで構成されている。そのどれもがフツーでないミュージシャンがヒロイン。どのパートも歌が入る。桃井さんって歌上手いなぁ。ダンスも上手い。台詞の間の取り方も良いし。パートとパートの間の着替えを、舞台上手で見せる演出。その間生ジャズが繋ぐ。なんの予備知識なしで観に来たけど、ジャズの生演奏なんて演出、うれしいでないの(~o~)

 ところで、この公演、アクシデントがあった。二つも・・・。一つは始まってすぐ私の座席近くで、ひきつけを起こした人がいた。係員が抱きかかえていった。二つ目は、3話目か4話目かの途中だったと思うのだけど、舞台正面前列2列目ぐらいで突然手が挙がり 「救急車、救急車」 と係員を呼ぶ声。舞台上の桃井さんは、 「どうしたの?ちょっと、やめようか。」 とあっさり芝居を中断。 「大丈夫?」 心配そうに舞台から、客席を覗き込んだ。ひょっとして、演出かしら?なんて思ったけど、どうやらそうではないらしい。 「どなたか医療関係者の方はいらっしゃいませんか?」 と係員が尋ねる。ばらばらと看護士さんらしい女性が、数人立ち上がった。重篤な状態ではないようだったが、救急隊員が来るまで桃井さんはずーっと舞台で心配そうにされていた。客席後方からイッセー尾形さんも、心配そうに降りてこられた。じれる観客もなく、担架で患者が運び出されるまで皆おとなしく見守っていた。

 公演はその後続けられ最後の挨拶で桃井さんは、 「大阪って厳しいとこという意識があったけど、あったかいのね。」 という意味のことをおっしゃっていた。大阪で演じるのは初めてだそうだ。今回の一人芝居は、イッセーさんに背中を押されて創ったとのこと。桃井さんらしいお洒落な芝居だった。                                      

 (救急車出動のアクシデントは、私の数少ない観劇歴の中ではもちろん、同行させていただいた何百倍も観劇歴のある方でさえ、初めての経験だそうだ。20分ほど中断していたおかげで、21時台の列車に乗れず23:27の”急行きたぐに”に乗った。敦賀には翌01:37着。近いようで遠い大阪・・・。)

| | コメント (0) | トラックバック (0)