演劇

2015.10.25

観劇二本立て(大阪)その2

Neko

Takase


 随分と久しぶりに舞台を観に行った。ブログの更新も久しぶり。ネタがないので観劇した時だけになっている。前回は4月だった。しかも同じ大阪で2作品。

 「十一ぴきのネコ」、実は間違って購入してしまったもの。子ども向けだしミュージカルだし。よく調べずに買っちゃった。でも返品できないのでしゃーなく観に行ったので、期待は全然していなかった。

 案の定、近くの子どもはぐずるし(客席が暗いのが怖いらしい)。『ったく、早く連れ出してやんなさいよ。無理やり観さすんじゃないよ』と心で悪態をつく。あくまで心で・・・よ。

 大好きな井上ひさし作品だが、この作品は好きではない。子どもとその付き添いのための・・ということだったが、中途半端感が否めない。歌もそれほど良かったとは言えないし、戦争批判、国つくり、人間の裏表をあつかうストーリーが子供には暗すぎで、特にラストは救いがないって感じた。

 極上文学シリーズ『高瀬船・森鴎外』は、星椋鳥のど真ん中に命中。マルチキャストで役者の集中力が維持されているのがこのシリーズの特徴らしい。シリーズ2作品目の観劇で納得した。前作「草迷宮」は演出が美しかったが、一人の役者の滑舌の不味さに不満が残った。

 今作は演出も美しく、役者の朗読・演技もよかった。雨宮良さんの舞台は初めて観たが、あれほどお上手とは思っていなかった。ごめんなさい。

 ビジュアル系の男子ばかりのキャストなので、観客は若い女子が圧倒的に多かった。確かにビジュアル系だけどしっかりと稽古を積んで、実力も備わっている。若い才能が切磋琢磨する舞台はとてもパワーに溢れている。このシリーズはずっと見続けていきたい。

2015.04.19

観劇二本立て(大阪)

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4月11日(土)13:00
シアタードラマシティ

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4月11日(土)17:00
梅田芸術劇場

 草迷宮はマルチキャスト。ドラマリーディングと思っていたが、台本を持ったストレートプレイだった。純文学を演劇仕立てで見せるシリーズということを初めて知った。

 なじみのない若い役者ばかりだったが、実力もありなかなか見応えがあった。特に妖しのアヤメがとても良かった。何人もの声色を操っていた。

 比べていただけなかったのは、坊主役のS。舌滑の悪さで知られている役者であるが、朗読には不向き。特にこのような古典的な言い回しの朗読では、何をしゃべっているのかわからないので、物語がわからない。アンケートにしっかりと書いてきた。

 十二夜はシェイクスピアの有名な喜劇。ストーリーがわかっているので、安心してその世界に浸れた。

 主役の一人二役は元宝塚トップスター。悪くはなかったが、お決まりの安易な配役で少し残念。

 中島朋子の恋する乙女のふり幅の大きい演技ははじめて観たが、とても良かった。そのほかの配役も良く、休憩をはさみ3時間弱の間大いに笑い癒された。

 圧巻はカーテンコール。狂言回し(道化)が歌う劇中歌を全員で合唱。何度も何度もカーテンコールが止まず、スタンディングオベーションが続いた。

 最近仕事で落ち込みがちな星椋鳥だったが、久々に憂さを晴らせた一日だった。

2014.12.22

金沢往復

 先週の金曜日(12/19)の夜、金沢に行ってきた。

 金沢市民芸術村の小さな劇場で、金沢で活動する劇団の芝居を観に行ったのだ。

 夕方6時に敦賀を出て、高速をブンブンとばして現地着が8時5分。乗せて行ってもらったので超方向音痴の私は楽チンチン(*^_^*)

 1時間15分ほどの芝居はオリジナル台本演出の、ファンタジー活劇といったところで、キャラメルBOXに芸風が似ている。殺陣は上手だったし展開がスピーディーで飽きなかったが、私的には好きな芝居ではなかったので、特に感動もなく残念。

 帰りもブンブンとばしてくれた運転手さんに感謝して帰宅したのだが、なんか身体がふうわふうわ。やばっ!

 車酔いしてはいけないと思い、めまいと自律神経の薬を飲んで行ったのだが、一晩で敦賀金沢往復は少々身体に無理がかかったようだ。やはり、“ぐるぐるまいまい”の後遺症が残っているらしい。

 今年もあと2週間たらずで終わる。健康と体力がガタ落ちだった今年、来年は誰にも迷惑かけることなく過ごしたい。

2014.08.30

大当たりの土曜日

Slava's SNOWSHOW(スラバのスノーショー)
H26,08,23(土) 13:00
シアターBRAVA!

 前回のリベンジで、誰でもわかると思われるパントマイムショーを選んだ。

 素晴らしかったsign03

 ローレンス・オリヴィエ賞をはじめ7カ国で15以上の演劇賞を獲得していて、トニー賞にもノミネートされた作品。

 シルク・ドゥ・ソレイユのアレグリアの一部を演出し世界的な名声を得た、ロシア出身の世界最高峰の道化師スラバ・ボルニンが創りだした体験型のステージ。

 『ストーリーはない。セリフはない。だが、すべての感情がここにはある。』とパンフレットに、記載されていた。だが、私には漠然とストーリーはあったように思われた。

 ホールには、開演前から汽車が走る音が大音量で流されていた。暗転から、舞台は始まる。主人公のイエロークラウンと、敵役の複数のグリーンクラウンたちが、ユーモアとペーソスのある世界観を演じる。オムニバス形式で舞台が進む。春夏秋冬・出会いと別れ・戦争と平和・怒りと悲しみ・・・

 シャボン玉やクモの巣、巨大なゴムまり、風船、紙吹雪、すべてが舞台上から客席へと繰り出され、観客は舞台と一体になり体感する。

 休憩時間にはグリーンクラウンがわらわらと現れ、ドラム缶のような入れ物いっぱいの紙吹雪を、観客の頭からぶちまけたり、まるでフカの背を使って海峡を渡った因幡の白ウサギのように、最前列から後列に座席の背もたれを渡っていったり、観客を舞台袖にさらって行ったりと、客いじりがハンパない。

 子供よりも大人の方が夢中になり、テンションがあがりまくり。久々に興奮したnote

 私の席は最前列の中央ど真ん中sign01 クラウンたちの表情が間近に観られた。もっとも、彼らのいたずらもいち早く体験させられた。

 クライマックスのブリザードは圧巻だった。イエロークラウンが恋人と別れ、汽車で行き着いた極寒の地で、猛吹雪に倒れるシーン。ステージ真後ろから、強風が紙吹雪と一緒に吹き付け、目を開けていられない。

 決して、明るくない終わり方。彼は何に抗おうとしたのか? 

 予想もしない終わり方だったが、感動した。美しかった。

 クラウンが演じる悲劇。落語の人情話のようだ。

 カーテンコールでは、シャボン玉と風船が舞飛ぶ中、たくさんの、巨大なゴムまりをグリーンクラウンたちがステージから客席に飛ばす。プラカード持ちが舞台上を横切る。プラカードには、撮影OKと書いてある。憎いsmile(プラカードがさかさまだったのはご愛敬) 

 まだ慣れないタブレットで撮影を試みたが、ホールは暗いし、巨大ボールは飛んでくるしで、なかなかうまく撮れなかった。

 素敵なファンタジーを体感させてもらった。ぜひ、再演を願う。

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2014.06.22

ちょと残念な土曜日1

『昔の日々』

 作:ハロルド・ピンター 演出:デヴィッド・ルヴォー
 出演:堀部圭亮 若村麻由美 麻美れい
 シアター・ドラマシティ 2014,6,21(土) 12:00PM

 Mukasinohibi


 久々に観劇に出かけた。大阪まで出かけるのは本当に久しぶり。好きな役者さんばかりなので、期待していた。

 最近少し体調不良だったので、少しでも列車に乗っている時間を短縮しようと思い、サンダーバードに乗ったら・・・失敗したbearing

 座れないsign01 自由席がひと席も開いていない。京都まで立ちっぱなし。こんなことなら新快速で行くんだった・・・

 久々のシアター・ドラマシティ、迷ってしまった。スマホのナビも列車の方向間違えちゃ、役にたたんわcrying 開演5分前に飛び込んだ。

 さて、舞台は幕なしの状態で、ステージは部屋のセットが中央にせり出して作られている。私の席は前よりだが、かなり壁沿い・・・ 「く・・首が痛いwobbly」 見づらかった。かなり斜めのいちからステージを見るので、役者が重なって表情が見えない。

 役者が板に乗り芝居が始まった・・・間もなく、ひどく後悔した・・・わからん、全然話しがわからんwobbly・・・失敗した。私好みの戯曲じゃなかった。眠気さえ催してきたsleepy

 ひと組の夫婦がイギリスの片田舎に住んでいる。そこに妻が昔住んでいたロンドンでのルームメイトが訪ねてくる。ルームメイトはどうやらシチリア島に住んでいるらしい。夫もいるらしい。

 堀部さんと、若村さん演じる、ディーリィー&ケイト夫婦の関係も良くないらしい。麻美さん演じるルームメイトのアンとケイトの関係もなんか変。アンとディーリィーは、昔ロンドンで面識があったようだが、こちらも口喧嘩を始めるなど・・・全員の関係がおかしい。

 会話の内容が良く分からない。いったい、この3人は正常なのか、異常なのか?妄想?幻想? ようやく、アンとケイトは同一人物らしいと気がつく。でも、導入部分は全く別人格として登場させている。

 まったく演出の意図がわからなかった。幕が下りても、いや実際は幕は下りなかったので、観客は芝居が終わったことも気がつかず拍手のタイミングが遅れた。激しい消化不良感だけが残った。

 それが理由なのだろう、観客に向け演出意図がわかるように、つまりネタばれの文章が最初から用意され他のフライヤーと一緒に観客席に置かれていた。

 とにかく今まで、観劇した中で一番わからない芝居だった。こういう観客の反応を役者はどう思うのだろう?

 普段下調べをせず、役者さんだけで芝居を選ぶのだが、今後はしっかり内容や演出家も調べて行こうと反省した。

2013.11.02

それからのブンとフン

こまつ座&ホリプロ公演 音楽劇 『それからのブンとフン』
10月19日(土)18:00開演
シアターBRAVA!

作:井上ひさし 演出:栗山民也
出演:市村正親 小池栄子 山西惇 久保酎吉 
    橋本じゅん 吉田メタル 新妻聖子 他

 『鉈切丸』を見た後、『それからのブンとフン』を観に行った。大好きなこまつ座の芝居なので一日二本の強行軍も平気だ。シアターBRAVA!への行き道は慣れているし。

 しかし・・・(ノ_≦。) いつものルートじゃないから、降りた駅が違う駅。私は何処にいるのでせう(;´д`)トホホ…

 なんとか見なれた風景を見つけて劇場に着いたが、オリックス劇場からすぐ向かったので、夕ご飯は食べる暇なし。

 さて、1970年に井上ひさしさん最初の小説『ブンとフン』として発表された話しの、後日談を音楽劇にしたのが『それからのブンとフン』だそうだ。
 時代は高度成長期から安保の間なので、戦後の臭いプンプンだ。

 売れない小説家おおともふんの小説の主人公、四次元の大泥棒ブンが、現実世界に飛び出して盗み始める。動物園のシマウマの縞や、自由の女神が掲げるトーチなど奇怪なものばかり。そのおかげでおおともふんの小説が売れ始めると、ブンはどんどん増殖していく。ブンは意思を持って盗みを働いているが、翻訳されて世界中にワッサワッサ出現しているブンたちの間で、仲間割れがはじまる。警察はもとより、原作者も巻き込み、果ては悪魔まで出てくるドタバタ劇だが、安保闘争をモチーフに描いている。

 主人公のおおともふんは市村正親さん。初めての井上作品らしい。年齢のせいか台詞が滑りまくり。ちょっと残念だった。

 おどろいたのはブン役の小池栄子さん。以前東京で観た芝居に出てらっしゃった際には、ちょっとどうかしら?と言う出来だったが、ずいぶんとお上手になられていた。台詞回しも良く、和服の所作も動きも機敏で、おおともふんを慕うブンを好演していた。市川さんよりも、小池さんが主演と言っても良いくらい。

 圧巻だったのが新妻聖子さんの歌唱力。一度生で聞いてみたかったが流石だった。芝居も悪くなかった。

 ミュージカルは好きではないが、井上ひさしさんの音楽劇は別だ。井上作品にはメッセージ性がある。

 

 

2013.10.26

鉈切り丸

いのうえシェイクスピア『鉈切り丸』
10月12日(土)13:00
大阪オリックス劇場

脚本:青木豪 演出:いのうえひでのり(劇団新感線) 音楽:岩代太郎
出演:森田剛 成海璃子 秋山菜津子 渡辺いっけい 千葉哲也
    須賀健太 宮地雅子 麻美れい 若村麻由美 生瀬勝久 他

 先週の土曜に観劇に出かけてきた。大阪オリックス劇場は初めて。道に迷いながらなんとか到着。

 この芝居に決めたのは第一にキャストが良かったから。最近気になる役者さんが若村麻由美さん。この方は、結婚されてから暫くはお仕事から遠ざかっていたように思うが、最近よくお見かけするようになった。どんな役をしても、その役になれるうまい役者さんだ。

 第二に、いのうえシェイクスピアを観てみたかったから。劇団新感線の舞台はハチャメチャであまり好みではないのだが、シェイクスピアのリチャード三世を日本の鎌倉時代に重ねて描いたというストーリーはどんな演出をされるのか、興味があった。

 主演は森田剛さん。苦手なジャニーズ一族だが、大河ドラマではなかなかな演技だった。源氏の時代、計略をめぐらし親族を暗殺するなど悪事の限りを尽くし、天下をつかもうとした男『鉈切り丸』を好演していた。卑屈な男の哀れな愚かさが伝わってきた。しかしながら、やはり舞台で育ってこられた方々には遠く及ばず。

 若村麻由美さんは、鳥は背の高い方だと思っていたのだが、標準だったのね。無名塾出身だけあって、衣装映えがするし声にも張りがある。所作も美しい。

 麻美れいさんは以前舞台を拝見した時より年月が経っていたので、それなりの年輪を感じたが、存在感がハンパなかった。

 雑木林を舞台横一面に配置し、中央から左右に分割させて暗転を使わない場面転換がおもしろかったが、スムーズに雑木林が動かず途中ノッキングしていたのが気になった。大きな音がゴトン!とその度にしていたので。それに、転換時にけっこうガタンゴトンと大きな音が目立った。

 若手で頑張っていたのは、源義経役の須賀健太さん。映画オールウェイズの子役のイメージしかなかったのだが、立派な若武者であった。

 成海璃子さんも力演であったのだが、いかんせん和装の所作がお上手でなかった。ピョンピョンと跳ねているような足の運びは、洋物なら良いのだが。あと、もともと舌滑が良くないのだろうが、ちょっとセリフが耳に障るという感じ。

 いのうえ演出はコント仕立てな部分があり、かぶり物が出てきたりとリアリズムがなくなることがあり、これは好きになれなかった。

 舞台効果の生演奏は何処でやっているのかと思ったら、舞台上下袖にやぐらを組んでその中で演奏していた。やぐら正面に紗幕が掛かっており、演奏時は御簾のようにあげて進行を見ながら演奏していた。よーく見ると演奏者たちは平安庶民の恰好をしていた。なかなか凝っているではないか!

 キャストもスタッフも熱演だった。スタンディングオベーションの中、5回にもなったカーテンコールには演奏者たちも参加していた。

2013.03.24

生 渡辺謙さん

パルコ・プロデュース公演 『ホロヴィッツとの対話』
作・演出:三谷幸喜
出演:渡辺謙・段田安則・和久井映見・高泉淳子
於:シアターBRAVA!

2013,03,23(土)13:00開演

 久しぶりに観劇に出かけた。三谷幸喜さんの書き下ろしコメディを渡辺謙さんが演る!という。18年ぶりの舞台出演というのにも魅かれた。他のキャストも好きな俳優さんばかり。和久井映見さんは初舞台というのもおもしろい。

 例によって新快速で出かけた。乗換忘れてなかったやんhappy01 すごいぞ星椋鳥sign01 大阪は敦賀よりは温かいだろうとふんで出かけたが、さぶいやんwobbly 道行く人々はまだ冬のかっこう。大阪城公園の桜は3分咲きといったところ。

 今回のお席は1階B列、つまり前から2列目。ほぼ舞台を真正面に見る位置。鳥は本当はもっと後ろが好きなんだけど、そこしかなかったのよね。あとは壁際しかなかったわけ。

 役者の表情は良く見えるのだけど舞台全体を見渡せないので、首を左右に振らなくてはならない。それも見上げたかっこうで。したがって首が疲れるのよねdespair

 さて、芝居のほうはというと。。。大いに笑えましたhappy01 謙さんはちょっと軽さに欠けるかなって気はしたけどね。段田さん、高泉さんは文句なし。和久井さんは初舞台とは思えないほど、ホロヴィッツ役の段田さんと、その妻ワンダ役の高泉さんとがっぷり渡り合っていた。

 神経質で超わがままなホロヴィッツは、しかしピアノを奏でることにかけては、誰もが絶賛せざるを得ない才能の持ち主。トスカニーニの娘ワンダと結婚し、生まれた娘に何かいわくがあるらしい。ワンダはトスカニーニの娘であることや、金持ちであることを鼻にかける嫌味な女。そんな非常識夫婦が、常識人である調律師夫婦宅で晩餐をすることに・・・ ホロヴィッツ夫妻に振り回される調律師夫妻はどうなるのか・・・

 2時間10分の芝居は可笑しく、せつなく・・・ カーテンコールは3回もsign03

 ただ、一つだけ残念だったことが。。。それは、芝居とは全然関係なく。。。鳥の隣の席の方のことなんだけど。その男性・・・大柄でまあふくよかな感じだったんだけど。芝居が始まってすぐにいびきのような音がその方から漏れてきて。。。まさか寝てるんかいsign02 と思って様子を伺ってみると、ちゃんと笑いどころで笑っていらっしゃる。でも、いびき(のような音)は聞こえてくる。

 結論をいうと、いびきのような音は呼吸音だったようだ。芝居の間ずーっと、がーごん、がーこん、と耳について。芝居に集中して観ていれば気にならない、という人もいるかもしれないが、鳥は駄目なの。映画館でも話し声が気になってしまう。

 こればっかりは運が悪かったとしか言いようがないが、少し残念だったなぁ。

2012.08.13

薪能

第十回花筐薪能
 平成24年8月12日(日)17:00~ 
 出演:狂言 野村万作・野村萬斎・他
       能  大坪喜美雄・佐野由於・他

 演目:狂言    附子(ぶす) 船渡聟(ふなわたしむこ)
    舞囃子  盛久(もりひさ)
    能    鵜飼(うかい)

 一度観てみたかった薪能へ出かけてきた。野村萬斎さんの狂言を生で観たかったし、能というものを観たことがなかったので。幸いに友人に良い席を確保してもらって、能舞台正面最前列で観賞できた。

 昨夜は、めっぽう蒸し暑いのなんのって。。。開演直後、萬斎さんの狂言トークの間中観客のほとんどが、煽ぐ煽ぐ。。。萬斎さんは気になっておられたようで、お話し中そのことにも触れておられたが、気をつかってやめる人はいなかったやにぞんずる。(最前列なので他の客席を見ることができない。)星椋鳥はもちろん!萬斎様に敬意を表し、汗だらだらになりながらも煽ぎませなんだ(-゛-メ)

 開会式の『火入れ式』で、篝火の薪に火をつけるのだが・・・ここでちょっとしたアクシデントが。。。来賓三名が篝火に点火しても全然燃え上がらない・・・「ひょっとして薪に油をしみこませていない?」と思ったその時・・・脱兎のごとくおじさんがペットボトルを持って飛び出してきて、三か所の篝火にドバッドバッとボトルの液体をぶちまけて回った。ほんとに『ぶちまけて』という表現が一番合っていたのだ。

 やはり・・・とひそかに苦笑いする星椋鳥。忘れていたのだ・・・あらかじめ薪に灯油を浸しておくのを。。。まるで、舞台スタッフ時代の鳥を見ているようだ(V)o¥o(V) 粗忽者め! 舞台スタッフとしては大成出来ないよ┐( ̄ヘ ̄)┌ フゥゥ~ 

 さてさて、肝心の公演はというと・・・狂言は面白かった。。。解説なしでも内容は解ったし。なによりあの萬斎さんを目の前で観る喜びo(*^▽^*)o お父上の人間国宝万作さんは、齢80を超えるとは思えぬ動き、堪能いたした!

 え~・・・ですが、申し訳ござりませぬ! 能がさっぱり解りませぬ! 舞もさっぱり解りませぬ! 解説があったのでストーリーは解るのだが、舞台が解りませぬ。どこがすごいのか、何がすばらしいのか、残念ながら解りませなんだ。。。
 ん~ε-( ̄ヘ ̄)┌  鳥には能は解らないということが良くわかった一夜であった。

              Ma350084                                                                     花筐公園にしつらえられた、オブジェと子どもたちが作った行燈。

2011.08.21

難解だぁ

『血の婚礼』
 8月20日(土)17:00~ 森ノ宮ピロティホール

 作:清水邦夫 演出:蜷川幸雄
 出演:窪塚洋介・中嶋朋子・高橋和也・伊藤蘭 他

 去年は一度も観劇をしなかった。そういうヒマがなかった。最近ようやくそういう気分になっていたところに、『Bunkamura大規模修繕劇団旗揚げ公演』という文字が目にとまった。作者・演出家にも魅かれたし、役者にも。

 久しぶりに出かけた大阪は雨。雨女は健在だ。なんと、舞台に大雨が降った!

 なんにも下調べをせず観た芝居。上演時間100分の間中降り続ける雨。役者は皆ずぶぬれ。服がべっとりと体にはりついている。ひっきりなしに降る雨の音で、時々台詞が聞こえない。芝居導入部分から幕までほぼ出ずっぱりの『トランシーバー少年』の声はガラガラ。

 役者はうまかった。特に伊藤蘭さんが印象深い。キャンディーズのころの印象とは別物。窪塚洋介さんはあのままで蜷川さんの世界で雨の中にいた。

 しかし、ストーリーは星椋鳥には難解で、はっきり言って消化不良。後で調べたら、以前の公演では『トランシーバー少年』を寺島しのぶさんが演じて大好評だったとのこと。

 なっとく!幕あきであの一見して普通、でも異次元のような世界へ観客を連れて行ってくれるのが『トランシーバー少年』だったんだ。

 カーテンコールでスタンディングで拍手を贈っていた観客は、芝居のできに対してスタンディングしたのだろうか、それとも降り注ぐ雨でぐしょぐしょになりながら頑張った役者に対してなのだろうか。